ハイブリッド車でエアコンをつけて車中泊をするメリット、デメリット、気を付けること
楽しい車中泊
いつの季節でも、車中泊は楽しいもの。宿を予約する煩わしさはないし、基本的には車を停めることができればいいし、お金もかからないし、構えず簡単に出かけることができるしと、いいことづくめですよね。
この車中泊、今隠れたブームですが、果たしてハイブリッド車で行うとどうなのでしょうか?一晩エアコンを使うと、ハイブリッドの恩恵を受けることができるのでしょうか?ハイブリッド車でエアコンをつけて車中泊をする際の、気になるメリット、デメリット、そして気を付けることをお伝えします。
この記事でわかること
1) ハイブリッド車で車中泊をするメリット
2) ハイブリッド車で車中泊をするデメリット
3) 車中泊をするにあたって気を付けるべきこと
ハイブリッド車で車中泊
ハイブリッド車は、言わずと知れた燃費改善のシステムを搭載しています。設計上、この恩恵は走行時に享受できるようになっていますが、果たして一晩中エアコンをかける車中泊ではどうなのでしょうか?
ハイブリッド車で車中泊をするメリット
まずはメリットからです。ハイブリッド車はバッテリーを搭載していますので、このバッテリーを使うことで、静かに、燃費もよく、車中泊ができるのでしょうか?
静か
今のハイブリッド車のエアコンは、バッテリーとエンジン、両方で作動するように設計されています。過去には違う設計の物もありましたが、今はこのケースが殆どです。基本的にはバッテリーで作動し、バッテリーの容量が少なくなると、その容量を補うべく、エンジンが作動します。これがハイブリッド車のエアコンの基本的な動きです。
通常の車だと、エアコンを作動させるとアイドルアップが発生したりして、それなりの音が発生します。しかし、ハイブリッド車はエアコンがバッテリーで作動している際は、とても静かです。
燃費が良い
車中泊で快適さを求めるなら、空気の循環なども必要ですので、できるならエアコンを使いたいものですよね。必然的にエアコンを付けて寝ることになります。ハイブリッド車は一晩中エアコンをつけているとどうなのでしょうか?
ハイブリッド車はバッテリーと燃料とを使い、エアコンの動力としています。普通に考えても、非ハイブリッド車よりも燃費は良くなることがわかります。
一晩で使う燃料はほんの僅か
例えば30プリウスの場合、エアコンを付けて停車した際の、1時間で消費する燃料は約200ml、一晩では1.0-1.5リットル程度です。非ハイブリッドに比べると、かなり燃費がいいと言うことになります。あっちこっちで何泊も車中泊をしたいと思っているなら、このハイブリッド車の低燃費は嬉しい限りですよね。
ハイブリッド車で車中泊をするデメリット
燃費のいいハイブリッド車ですが、車中泊をするのには、実はデメリットも存在します。基本的な考え方として、ハイブリッド車はその全てが燃費前提で設計、製作されていますので、車中泊を考えた場合、その弊害が少し、ハイブリッドの構造に現れてしまいます。
バッテリースペースがあるので、狭い
ハイブリッド車は大きなバッテリーを搭載しています。必然的に使えるスペースが少なくなりますので、通常の車と比べると、車中泊をしようとした際に、狭いな、という感覚が否めません。
本来は燃費重視、スタイル重視
はじめにも書きましたが、ハイブリッド車は本来、燃費を最重要視して設計されています。当然、車のデザイン、フォルムも、居住性などは考慮されていないので、天井が低いなど、車中泊をしようとするなら、少々手狭に感じてしまうかもしれません。
シートがフルフラットにならない
ハイブリッド車には大きなバッテリーが格納されているので、シートがフルフラットにはならない車が殆どです。ハイブリッドの代表、今発売されているプリウスの場合、シートをフラットにしても、2WDの場合、約10センチ程度の段差が発生してしまいます。4WDの場合は、もう少し段差が少なくなります。
エアコンの切り替え音
ハイブリッド車のエアコンは、動力として、バッテリーとエンジンを併用しています。エアコンは消費電力が多いため、バッテリーのみの運転は出来ません。従って、エアコン作動中はどうしても切り替え音が発生してしまいます。個人差もあるとは思いますが、ハイブリッドのエアコンならではの音ですので、デメリットと言えるかもしれません。
車中泊、ハイブリッドのエアコン、注意するべきこといろいろ
バッテリーのみでエアコン稼働は絶対に無理
ハイブリッドはあくまでもエンジンとバッテリーを併用して車を動かすシステムです。電気自動車ではありませんので、バッテリーのみでの運行、エアコン作動は絶対に無理です。また、中古車の場合は、バッテリーが劣化している事もあるでしょう。そうなれば、バッテリーでの作動時間は更に少なくなります。
雪の日は注意
ハイブリッドである、ないに関わらず、車中泊をする場合、雪の日は特に注意しましょう。排気ガスの出口であるマフラーの先が積雪で塞がれてしまい、室内に有毒ガスが逆流し、最悪の場合、中毒死するケースがあります。場所にもよりますが、雪はあなたが考える以上のスピードで積雪となります。雪の日は車の中で眠らないようにしましょう。
ドアを開けっ放しは危険
アイドリングストップをしているからと言って、ドアを開けっ放しで寝るのは大変危険です。今の時代は不審者もいるかもしれませんし、金目の物を狙った犯罪に巻き込まれるかもしれません。また、虫や蛾などが入り込んでくる可能性もあります。車中泊は原則的に、ドアを閉めて行うのが理想ですが、どうしても外の空気を取り入れたい場合は、ほんの僅か、ガラスを開けるにとどめるようにしましょう。
アイドリングストップの概念と現実
道の駅をはじめとする、様々な場所で、アイドリングストップが推奨されています。しかし、周囲をよく観察するなら、トラックの運転手さんなどは、アイドリングをして一晩過ごしているのもまた現実です。
個人的な意見ですが、車中泊をするにあたって、私たちは自分のできる範囲で、地球を汚さないように努力すればいいと思います。例え真夏であっても、標高の高い所を選んで車中泊すれば、気温はそれ程高くないかもしれません。
もちろん、禁止されている所で、禁止されている行為を堂々と行うのはいけませんが、個人が個人のレベルで、できる限りの事を考え、実行すればいいのではないかと思います。
まとめてみると
ミニバンなら快適
ハイブリッドだからと言って、車中泊時のエアコンの動力を、全てバッテリーで賄うことはできません。プリウスランクの車でも、一晩で1.5から2リットル程度のガソリンを消費します。
また、ハイブリッド車は燃費向上に特化した設計のために、バッテリースペースの確保や、空力を考慮したボディーラインなどで、居住空間が犠牲となっています。
ハイブリッド車で車中泊を!となった場合、プリウスでは少し窮屈ですが、車自体が大きいミニバンであれば、シートアレンジもでき、家族での車中泊でも快適に過ごすことができるでしょう。
ドアを閉めないのは危険
車中泊は、例えば道の駅など、場所によってはアイドリングが禁止されています。暑いからといって、窓やスライドドアを開けっ放しで寝てしまうのはとても危険ですので辞めましょう。
どうしてもエンジンをかけてエアコンをつけたいのであれば、禁止されていない場所に移動する、エアコンを必要としない標高の高い場所に移動するなど、いろいろと工夫してみましょう。
状況に応じて
公的な場所である道の駅ではアイドリングは禁止ですが、その先の国道のパーキングであれば、エンジンをかけて寝ることができるかもしれません。現にトラックの運転手さんなどは、このようなパーキングにトラックを停車させ、アイドリングをして一晩過ごすこともあると言います。
アイドリングストップに関してはいろいろな考えがあると思いますが、これは今現在の決まりですので、守らねばなりません。
場所を考えて、エアコン不使用の所での車中泊も検討
場所にとらわれなければ、車中泊の幅も広がります。今はスマホがあれば、どこにコンビニがあるかなどはすぐにわかります。車中泊の場所として、道の駅に限ることなく、いろいろと視野を広げて考えてみるといいかもしれません。
最後に、暑さ寒さの感じ方には個人差があります。自分や家族の状況を踏まえ、ご自身、ご家族に合った方法を考えてみて下さい。
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