ワゴンRのエアコン故障 修理費が高いとお嘆きの方へ

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車のエアコン

ワゴンRのエアコン故障 修理費が高いとお嘆きの方へ

ワゴンもあーる

 エアコン故障という、皆様にとって深刻な状況の中で、このような突拍子もない事を申し上げてしまい、すみません。ワゴンRは既にご存じの通り、軽自動車のワンボックスカーで揺るぎない地位を確立している車です。その名前の由来が、こちらの「ワゴンもあーる」です。ワゴンRがデビューした時代は、軽自動車といえばセダンが中心でした。そのような市場の中で、セダンもあるけどワゴンもあーる、ということから、皆様がお使いのワゴンRは命名されたのです。ちなみにワゴンRはワゴンRとはならない可能性もありました。開発当初はZIP(ジップ)という名前で発売される予定で開発が進められており、眉毛が特徴の鈴木修当時会長も了承していたのですが、開発を手がけた元社長が「あまりよくない」と言ったことから、急遽ワゴンRに変更されました。車のネーミングというのは、紆余曲折の末に決まるものですね。

エアコン必須の時代に

 地球温暖化と自動車の進歩により、エアコンはもはや車にとって必需品となっています。私たちはエアコンのない車に乗ることは、殆どないと言っても過言ではありません。以前と比べて、日本は確実にヒートアイランド化が進んでいます。夏は35度を超える日もあります。こうなると困ってしまうのが、エアコンの故障です。車は快適を求めて常に進化を続けていますが、エアコンの故障は、悲しいかな、車の進歩と共に私たちを悩ませる故障の一つとなっています。車のエアコンは構造が複雑な上に、修理するにも費用がかさみ、症状の特定が難しい場合があります。また、ネット上にはエアコン修理に関する情報も氾濫しており、たまたま通りがかったお店で「ガスを入れましょう」と言われたからガスを入れたけれど、翌日には元通り温風となっていた、というケースや、突然「修理には30万円位かかります」と言われてしまったケース、かと思えば「部品代の3000円だけでリカバリーできるかも」というお話まで、皆様を迷わせてしまう情報が錯綜しています。

大前提

 大前提として、まずはディーラーに相談なさって下さい。その際には、「どのような状況の時に」「どのようになるのか」「症状は今、出ているのか」という情報を、できるだけ多く、具体的にお伝え下さい。ワゴンRは、高年式車でエアコンのリコールが出ています。リコールまではいかない、サービスキャンペーンもあります。そしてこれが厄介なのですが、同じ年式の同じ型式の車でも、リコールが受けられる場合と、受けられない場合があります。例えばAさんとBさんが年式も型式も全く同じ車に乗っており、全く同じエアコン故障の症状で修理を依頼したとします。走行距離も同じ位だとしましょう。修理が完成しました。Aさんは30万円支払いましたが、Bさんはリコールの適用で費用の負担はありませんでした。このような状況が実際に起こり得るのです。(実際には修理箇所の状況説明があり、さらに修理にかかる費用が見積もりとして提示され、納得の上での作業となりますが、ここではわかりやすくするために、敢えてこのような表現をしました)これらの情報は、行きつけの修理工場よりも、ディーラーの方が当然行き渡っています。エアコン修理は時として高額修理になる事もありますので、まずはリコールや保証対象の確認の意味からも、ディーラーの修理工場に問い合わせることをお勧めします。こちらでお伝えする情報は、あくまでも補助的な情報として、参考までにお使い下さい。

素人判断、安易なガス補充は避けた方がいい理由

 エアコンが効かなってしまった場合、まず皆さんは何をされますか?すぐにディーラーに相談に行かれる方は、実はそれ程多くはいらっしゃらないと思います。街の広告などの影響もありますが、皆様の頭の中には、「エアコンの効きが悪い」「それならガスを補充すればいいんじゃないかなぁ~?」という回路が、出来てしまっているかもしれません。実は私もその一人で、現在の車に買い換える前に、エアコンガス補充、8,000円也をどぶに捨ててしまった者の一人です。8,000円あれば、家族で外食ができますよね。今思えば、とてももったいないことをしたと思っています。
 突然にエアコンが効かなくなってしまった場合、もちろんガスが漏れている場合もありますが(古い車の場合は多いです)、大抵の場合は他に原因がある場合が殆どです。そして重要なことですが、安易な判断とエアコンのガス補充は、ただでさえ機能しなくなっているエアコンの回路にさらなる負担をかけ、場合によっては状況を悪化させることになりかねません。抜けてしまったガスを入れ直したところで、ガスは再び漏れてなくなるのが常です。大切なのは、ガスを補充する前に、ガスが漏れている箇所を特定し、ガスが漏れないように処置をすることです。

エアコンのスイッチは入りますか?

 効かないエアコンの状況を、再度確認してみて下さい。オートエアコンと、そうではないエアコンで操作は違いますが、エアコンが作動していない状態から、作動するようにスイッチを入れてみましょう。この時、「カチッ」という音がするでしょうか?この音がしない場合、リレーの不良やカプラーの外れ、マグネットスイッチが原因である場合があります。比較的簡単な取替作業で済む場合もあるのですが、一方で、コンプレッサー内のマグネットクラッチが作動していない場合も、同様の症状になります。マグネットクラッチはプーリーとディスクプレートのクリアランス調整で直ることもありますが、診断する方によっては、マグネットクラッチの部品を取替えて、コンプレッサーの取替までもした方がいい、とアドバイスされるかもしれません。部品を取り替えるなら、コンプレッサーは新品で7万円程度しますので、修理費用は総額で10万以上はかかります。中古部品やリビルト品を使う、取り替える部品などで、総額は変わってきます。

全く効きませんか?時々効きますか?

 時々効く場合、はじめは効かないけれど、走り出すと効く場合、マグネットクラッチの場合が多いようです。異音がここから出ている場合もあります。コンプレッサーに付いているマグネットクラッチを取替えれば直りますが、簡単なスイッチ取替とは違い、素人整備ではちょっと難しいので、工場にお願いすることになります。ここでもまた、マグネットクラッチが付いている、コンプレッサーまで取り替えた方がいいのか、という判断になります。マグネットクラッチだけの部品代であれば2万円程度ですが、プラスして取替工賃がかかり、更に診断料がかかる場合もあります。エアコンの修理は特殊なため、修理箇所の特定にも時間がかかるためです。
 全く効かない場合は、まずは内気循環にして、エアコンのフィルターをチェックしてみて下さい。エアコンのフィルターは、グローブボックス内にあります。汚れていたり、何かで塞がれてしまうと、エアコンの効きが悪くなります。ここをチェックしても全く状況が変わらない場合は、ガス漏れの場合が多く、ガスの漏れ箇所を特定して修理するという判断になります。特に同時に異音が発生している場合には、できるだけ早く、ディーラーに相談して下さい。放っておくと、コンプレッサーのロックや、エバポレーターの破損、オルタネーターのベアリング不良や更にはウォーターポンプの故障など、最悪の場合、突然発症して、道で動くことができなくなる故障に繋がる可能性があります。

特定車種にリコールが出ています

 ワゴンRでは、特定の年式の車種に、リコールが出ています。しかしこれが素人にはなかなか難しく、冒頭でもお話したように、同じ車に乗っていても、リコールになるのかどうかがわかりません。ワゴンRには、もちろんエアコンのコンプレッサーがついています。コンプレッサーを作っている会社はいくつかありますが、スズキは通常、日産系のカルソニックという会社のコンプレッサーを使っています。しかし、製造時に生産が追いつかなかったため、やむを得ずトヨタ系のデンソー製を途中から使いました。デンソーといえば、世界のトヨタが認める超一流のメーカーですし、スズキも全く問題はないと判断の上でラインに投入したとは思うのでが、結果的には、このデンソー製のコンプレッサーが、ワゴンRに合わなかったという事態になってしまったのです。構造的には、カルソニック製のコンプレッサーに付いている逆止弁が、デンソー製には付いていません。本来は全く問題のない構造上の違いなのですが、結果としてデンソー製のコンプレッサーに逆止弁がないために、エアコンのシステムにコンプレッサーオイルが回ってしまい、コンプレッサーがオイル不足になって、焼き付いてしまう、という症状に由来したリコールです。ですので、リコールの対象は、例え同じ年式に製造された車であっても、コンプレッサーがデンソー製の車種だけなのです。カルソニック製のコンプレッサーが付いている場合は、リコール対象にはなりません。

とにかくディーラーへ

 とにかく、このようにワゴンRは、エアコンのシステムに構造上の問題が起きてしまい、リコールをするまでになっています。メーカーもリコールとリコールに至らないサービスキャンペーン、並びに保証期間の延長などで対応をしています。どの整備がリコール対象なのかは、ディーラーに行かなければわかりません。まずはディーラーに相談をしてみて下さい。自分のワゴンRはリコール対象ではないからと諦めてしまわずに、まずは相談してみることです。例えば、エアコンの構成部品にエバポレーターという部品があります。このエバポレーターは、当初保証が「新車を登録した日から3年間、ただし走行距離6万キロまで」となっていましたが、今はどうなっていると思いますか?驚くことに「新車を登録した日から9年間」となっているのです。新車登録から9年以内であれば、部品だけ見ればリコール対象外である、カルソニック製のコンプレッサーがついていたとしても、エバポレーターは保証を受けられる訳ですね。

高額修理とストレスを回避したい

  エアコンの修理は、故障箇所によっては20万円を超えてしまう高額修理になる場合があります。私もそうですが、仮に全額リコールで面倒を見てもらえるとしても、これだけの高額修理となってしまうと、再び壊れてしまうのではないかと、不安になる方も多いと思います。また、残念ですが、リコールや延長保証の対象になっていないワゴンRなら、エアコンの修理代金は全額自己負担となってしまいます。この暑い夏を、エアコン故障で乗り切るのは、実際問題ムリです。この事自体、私たち庶民にとっては大きなストレスとなります。エアコンの修理代が30万円だとするなら、その修理代を次の車に回すことを考えてみるのも一つの方法です。あなたは今のご自分のワゴンRの価値を具体的にご存じですか?ワゴンRは軽ワゴン車で今最も人気のある車です。例え年式が何年であろうと、どのグレードであろうと、走行距離が伸びていようと、中古車市場ではあなたが想像する以上の破格で取引されている現実があります。業者なら、壊れたエアコンを部品は原価で、工賃はスタッフで、という風に、修理して再販する力を持っています。あなたが考えるほど、エアコンの故障はマイナス要素ではないのです。それよりも、とにかく車を仕入れなければならないという使命を持った人たちに、貴方のワゴンRがどの位の価値を持つのか、尋ねてみてはいかがでしょうか?こちらに、あなたのワゴンRの簡単な情報を入力すると、中古車オークションの最新取引価格を知ることができます。その後は一括査定で価格を決定する、という流れになります。お車を売らなければならないという義務は生じないと同時に、こちらは大手ジャドリに参加している優良企業のみが参加を許されていますので、安心してご利用いただけます。
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価格を最大限に引き上げたい場合はこちらで

 上にご紹介した方法以外に、もう一つお勧めの方法があります。売却価格を最大限まで引き上げたい場合に有効です。具体的には、あなたの車を指定されたスタンド等に持ち込み、車の状態を確認、査定をしてもらいます。この査定で価格が決まるのではありません。この査定の情報を元に、あなたの車を入札にかけてもらうことができるのです。通常、オークション代行を依頼すると、出品するだけで数万円の手数料、更に成約すれば成約価格の数パーセントの手数料、更にはオークション会場までの陸送費や燃料代など、あれこれと経費がかかり、仮にオークションで高い値段で落札されたとしても、結局は手数料が高くつき、それ程の満足感を得られない場合が多いものです。こちらの方法は、そのデメリットを全て払拭したシステムです。
 ワゴンRは、中古車市場では貴方が思っている以上に人気があります。軽自動車の人気、ワンボックスタイプの軽自動車で、ワゴンRは確固たる地位を築き上げています。新車価格がかなり高くなっていますので、程度の良い軽自動車は、中古車市場では引っ張りだこなのです。エアコンの状況は、査定時にきちんと見てくれますが、後々のトラブルを防ぐために、状況をわかる範囲で申告なさって下さい。そうすれば全く問題ありません。入札制度に参加している人たちは、当然ながら自動車関係の方ばかりですので、エアコンの故障に関しても、それほどストレスを感じないばかりか、中には自分で簡単に直してしまう人や、当然の症状だと思っている方も多いのです。こればかりは実際に入札制度にかけてみなければわかりませんが、ユーザーである私たちが思っている程、あなたの車を欲しがっている人は、エアコン故障に対してのストレスは少ないのです。入札制度には、第三者への転売や海外への輸出が前提にある業者さんも多く参加しています。全くエアコン故障など関係なく、価格を付けてくれる方もいらっしゃるかもしれません。ただ一つだけ注意点があります。こちらのシステムは、当初設定する最低落札価格以上になった場合、売却義務が発生しますので、その点だけはご注意なさって下さい。
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